BOOK · VOL.3
泣きたい時に読む本 第三巻 最後のごはん
泣きたい時に読む本を見る夜明け前だけ開く小さな食堂「あさひ」。看板には、こう書かれている。「もう一度食べたいもの、作ります」そこを訪れるのは、泣けないまま大切な味を避けてきた人たちだった。母の味噌汁。父の焼きそば。妻のカレー。祖母のおにぎり。そして、店主が作れなかった亡き夫のナポリタン。 もう戻れない食卓。言えなかった「おいしい」。遅すぎた「ありがとう」。 これは、忘れられない味を通して、泣けなかった人がようやく泣けるようになる五つの物語です。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.3
- テーマ
- 泣ける物語を読みたい夜に
- ASIN
- B0H6VVGCH9
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『泣きたい時に読む本 第三巻 最後のごはん』より
夜明け前の町には、昼間とは違う匂いがある。 閉じたシャッターの金属の匂い。 まだ動き出していない道路の冷たい匂い。 どこかの家から漏れてくる、炊きたてのごはんの匂い。
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