BOOK · VOL.4
泣きたい時に読む本 第四巻 忘れもの預かり所
泣きたい時に読む本を見る青葉駅の片隅にある、忘れもの預かり所。そこには、誰かの暮らしから少しだけはぐれたものたちが集まってくる。赤い傘。片方だけの手袋。名前のないぬいぐるみ。駅弁の包み紙。小さな木箱。それは、ただの忘れものではなかった。 迎えに行けなかった妹。気づけなかった母の寂しさ。話せなくなっていた子どもの名前。夫との最後の旅。そして、二十年間返せなかった指輪。 忘れたふりをしていた記憶が、駅の片隅で静かに待っている。 これは、泣けなかった人が、置き去りにしていた想いを受け取り直す五つの物語です。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.4
- テーマ
- 泣ける物語を読みたい夜に
- ASIN
- B0H8BFY8BM
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『泣きたい時に読む本 第四巻 忘れもの預かり所』より
青葉駅の忘れもの預かり所は、改札を出て右手の奥にある。 目立たない場所だった。 券売機の横を通り、コインロッカーの前を抜け、古い案内板の下を曲がった先。白い壁に、小さな窓口がひとつある。 窓口の上には、黒い文字でこう書かれていた。
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