帰り道で会いましょう vol.2の表紙

BOOK · VOL.2

帰り道で会いましょう vol.2

帰り道で会いましょうを見る

三年前に亡くなった父が、ある夜ふと川辺に現れた——。仕事に追われ、誰にも頼れず、胸の奥に後悔だけを抱え続けてきた主人公は、一度だけ訪れた再会の奇跡の中で、ずっと言えなかった本音を父に告げる。「会いに行けなかった日のこと」「本当は誇りだったという気持ち」。そして父もまた、生前に伝えられなかった言葉を静かに返していく。夜の川沿いで交わされる短い会話は、胸に積もった影をやさしくほどいていく。亡き人が一時だけ戻るシリーズ第二巻。家族を思い出すすべての人に贈る、静かで深い感動の物語。

出版社
灯雨文庫
形式
Kindle版
巻数
Vol.2
ASIN
B0GRKK3D3T
Amazonで読むKindle Unlimited対象

READ A LITTLE

物語の冒頭を、少しだけ。

『帰り道で会いましょう vol.2』より

終電を逃した夜だった。会社を出た瞬間、胸の奥に沈殿した疲れが一気に押し寄せてきて、思わず大きく息を吐いた。仕事は終わったはずなのに、頭の中では今日の会議での言葉がまだ渦を巻いている。「あのとき、もっと言い方があったな」「あの沈黙、どう解釈されただろう」。些細なことが心の重りになって、体の奥のほうでしつこく残っている。 家に帰る気力はなかった。帰っても、部屋の空気が私を静かに押しつぶすのが分かっていたからだ。だから私は、ビルを離れ、川沿いへと向かう道を選んだ。

続きはAmazonで読む

Kindle版の作品ページが開きます。

SAME SERIES

シリーズ一覧

SAME MOOD

テーマから探す