BOOK · VOL.13
詩人相談室 Vol.13
詩人相談室を見る気持ちが沈む日、集中できない日、声が震えてしまう日。そんな“うまくいかない自分”を抱えて灯り亭を訪れた人々に、詩森はるが静かに寄り添います。Vol.13では「自己肯定感の低下」「仕事や勉強に集中できない日」「過去のミスのトラウマ」「人前で話せない不安」をテーマに、心の奥に沈んだ痛みを丁寧にすくい上げます。進めない日も、立ち止まってしまう日も、それでも確かに前に進んでいる。そんな小さな灯りを受け取れる一冊です。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.13
- テーマ
- 短い時間で読める短編
- ASIN
- B0H3Y5S7ZF
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『詩人相談室 Vol.13』より
灯り亭の扉が開くと、冬の夜気がふっと流れ込み、ベルが静かに震えた。窓際の席で詩森はるはノートを閉じ、来客へと視線を移した。 入ってきた女性は、肩をすぼめながら席に向かった。姿勢が悪いわけではない。ただ、自分の存在を小さくしようとする気配があった。 席につくと、彼女はカップにそっと触れた。 「……最近、自己肯定感が下がっていて」
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