5分探偵 Vol.10|雨の日だけ届く忘れものの表紙

BOOK · VOL.10

5分探偵 Vol.10|雨の日だけ届く忘れもの

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商店街の小さな雑貨店に、雨の日だけ決まって置かれている忘れものがある。ハンカチ、手袋、傘袋、子ども用の小さな靴下。どれも高価なものではなく、誰かが日常の中で使っていたような、ささやかな品ばかりだった。けれど持ち主は現れず、置いた人も名乗らない。しかも、それはなぜか毎回、雨の日の朝だけ現れる――。 相談を受けたのは、古い雑居ビルの二階にある5分探偵事務所。少し天然でつかみどころのない探偵・五十嵐いつきと、しっかり者の助手・真壁すみれが、店先の白い棚に静かに届く“小さな忘れもの”の正体を追いかける。 それは本当に落とし物なのか。誰かのいたずらなのか。

出版社
灯雨文庫
形式
Kindle版
巻数
Vol.10
ASIN
B0H486W7CK
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READ A LITTLE

物語の冒頭を、少しだけ。

『5分探偵 Vol.10|雨の日だけ届く忘れもの』より

駅前つばき商店街の通りを少し抜けたところに、小さな雑貨店がある。 店の名前は「雨つぶ堂」。文房具と便箋と、ちょっとした贈りものになるような小物を置く店だった。大きな店ではない。けれど、店先には季節ごとのカードや、一輪挿しや、硝子の小皿がきれいに並んでいて、通りかかった人がつい足を止めるような場所だった。 その雨つぶ堂の店主、野崎澄香が五分探偵事務所を訪ねてきたのは、朝から雨の降っている日だった。

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