BOOK · VOL.8
5分探偵 Vol.8|クリーニング店の番号札が合わない午後
5分探偵を見る商店街のクリーニング店で、預けた服の番号札だけがなぜか合わなくなる午後がある。品物はなくならない。受け取りもできる。けれど、控えの番号と棚の札が、ほんの少しずつずれていく――。相談を受けたのは、古い雑居ビルの二階にある5分探偵事務所。少し天然でつかみどころのない探偵・五十嵐いつきと、しっかり者の助手・真壁すみれが、店のカウンターの奥に残された小さな違和感を追いかける。 それは誰かのいたずらなのか。間違いなのか。それとも、前の店主のやり方を知る誰かが、今の店に少しだけ手を加えているだけなのか。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.8
- ASIN
- B0H1T2W4MH
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『5分探偵 Vol.8|クリーニング店の番号札が合わない午後』より
駅前つばき商店街の通りを少し歩いたところに、クリーニング店「白鳥舎」はある。 間口はそれほど広くない。ガラス戸に白く店名が残り、脇には「本日仕上がり」「急ぎ仕上げご相談ください」と書かれた小さな札が掛かっている。雨の日には傘を持った人が、晴れた日にはワイシャツを腕にかけた会社員が、その戸を押して入っていく。派手な店ではないが、商店街の中では妙に“暮らしに近い店”として目に入る場所だった。
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