BOOK · VOL.6
5分探偵 Vol.6|閉店後の花屋に残る白いメモ
5分探偵を見る商店街の小さな花屋で、閉店したはずの店内に白いメモが一枚だけ残されている。「白は早く開く」「水を浅く」「今日は奥から」そこに書かれているのは、花のことをよく知る人の、短く静かな言葉ばかりだった。相談を受けたのは、古い雑居ビルの二階にある5分探偵事務所。少し天然でつかみどころのない探偵・五十嵐いつきと、しっかり者の助手・真壁すみれが、閉店後の花屋に残された小さな違和感を追いかける。 それは嫌がらせなのか。助言なのか。それとも、もういない店主のやり方を、誰かが夜のあいだに残そうとしているのか。 本作は、殺人なし・暴力なしで楽しめる、軽やかな日常ミステリーです。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.6
- ASIN
- B0GX2YLF16
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『5分探偵 Vol.6|閉店後の花屋に残る白いメモ』より
駅前つばき商店街のはずれに、小さな花屋がある。 店の名前は「花結び」。間口は広くないが、表まで色がこぼれるように花が並び、朝は水の匂いがして、夕方は少しだけ土の匂いが濃くなる。通勤の途中に一本だけ花を買う人もいれば、特別な日の花束を頼む人もいる。目立ちすぎないのに、気づくと誰かの記憶に残っている、そんな店だった。 その「花結び」の店主、白石美緒が五分探偵事務所を訪ねてきたのは、雨の降りそうな曇り空の午後だった。
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