BOOK · VOL.7
5分探偵 Vol.7|商店街のポスターが一枚だけ消える日
5分探偵を見る商店街の掲示板に貼られたポスターのうち、なぜか一枚だけが静かに消えていく。破られた跡もなく、風で飛んだ様子もない。ただ、朝になると、そこにあったはずの一枚だけがきれいに抜け落ちている――。相談を受けたのは、古い雑居ビルの二階にある5分探偵事務所。少し天然でつかみどころのない探偵・五十嵐いつきと、しっかり者の助手・真壁すみれが、商店街の真ん中に残された小さな空白を追いかける。 いたずらなのか。嫌がらせなのか。それとも、誰かにとって“見つけにくくなったもの”を戻そうとしているだけなのか。 本作は、殺人なし・暴力なしで楽しめる、軽やかな日常ミステリーです。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.7
- ASIN
- B0GZMGVTKF
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『5分探偵 Vol.7|商店街のポスターが一枚だけ消える日』より
駅前つばき商店街の中央あたり、アーケードの柱の横に、大きな掲示板がある。 木枠にガラスもなく、コルクの板がそのまま見えている、ごく普通の掲示板だった。商店街の催し、町内会のお知らせ、子ども向けのイベント、ピアノ教室の生徒募集、犬のしつけ教室の案内。派手ではないけれど、その町で暮らす人にとって必要な小さな情報が、いつも何枚も重なって貼られている。 その掲示板の前で、文房具店「たちばな堂」の店主・立花康平は、朝から首をひねっていた。
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