BOOK · VOL.3
出版間に合う!? Vol.3|返事がこない詩人
出版間に合う!?を見る静かな人気を持つ詩人・小鳥遊理の新しい詩集。原稿も装丁も美しく、このまま穏やかに進むはずだった。けれど校正の段階で、著者から突然返事が来なくなる。読まれること。本になること。そして、作品と一緒に“作者自身”まで見られてしまうこと。 出版社の編集者・相沢恒一は、言葉にしない詩人の沈黙の奥にある本音を少しずつたどりながら、この本を届ける形を探していく。 大きな事件ではない。けれど放っておけない、静かな立ち止まり。言葉を書くことと、それを世に出すことのあいだにある揺らぎを描く、出版お仕事小説第3巻。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.3
- ASIN
- B0GX32PKZ4
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物語の冒頭を、少しだけ。
『出版間に合う!? Vol.3|返事がこない詩人』より
詩集の企画書は、小説や実用書の企画書と少し違う。 売上予測の数字が先に立つことは少ないし、帯の言葉ひとつで急に強くなることもあれば、どれだけ丁寧に作っても静かなまま終わることもある。 それでも時々、どうしても出したいと思う本がある。 相沢恒一がその企画書を初めて読んだのは、六月の終わりだった。
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