BOOK · VOL.2
俳句の先生 Vol.2|夏空の返事
俳句の先生を見る返せなかった言葉の先に、麦茶の冷たさが待っていた。「元気?」たった二文字に返事ができなかった息子が、十七音で母との距離を見つめ直す物語。母から届くメッセージは、いつも短かった。「元気?」たった二文字。返事をするのに、一分もかからないはずだった。けれど、佐伯蓮はいつも指が止まってしまう。元気ではないわけではない。でも、元気だよと返すには、何かが足りない。心配されるのが重い。でも、心配されなくなるのも怖い。会いたくないわけではない。けれど、実家に帰ることを考えると、父のいない家と、ひとりで暮らす母の姿が胸に重くのしかかる。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.2
- ASIN
- B0H7FD9W3W
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物語の冒頭を、少しだけ。
『俳句の先生 Vol.2|夏空の返事』より
返せない「元気?」 母からのメッセージは、いつも短かった。 元気? たいてい、それだけだった。
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