絵の中の旅人の表紙

SERIES

絵の中の旅人

一枚の絵に眠る、名もなき人々の記憶。絵画の奥へ旅する幻想美術ミステリー。

全5冊を掲載

はじめての方へVol.1からがおすすめです
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ABOUT THE SERIES

一枚の絵の奥へ入り、名もなき記憶をたどる

『絵の中の旅人』では、雨のアトリエ、赤いヴェールの花嫁、雪の橋など、一枚の絵の奥にある世界へ足を踏み入れます。描かれた人物や物に残る手がかりから、忘れられた記憶をたどります。

美術を題材にした幻想的な世界と、過去に何が起きたのかを読み解くミステリーが重なるシリーズです。絵画の中を旅する感覚と、解けたあとに残る人の物語を楽しめます。

こんな人におすすめ

  • 絵画を題材にした物語が好きな人
  • 幻想世界とミステリーを一緒に楽しみたい人
  • 記憶をたどる静かな謎が好きな人

BOOKS

作品一覧

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絵の中の旅人 Vol.5|黄金の空の下での表紙

VOL.5

絵の中の旅人 Vol.5|黄金の空の下で

山根ゆずき

黄金に輝く祭壇画の隅に、名もない少女が描かれていた。美術館で働く学芸員・白瀬まひろが触れたのは、十五世紀末の北イタリアで描かれた《黄金の空の下で》。絵の中でまひろが出会った若き画家ルカは、疫病で亡くなった町の人々を祭壇画へ残そうとしていた。 しかし、聖なる絵に描くことを許されるのは、聖人と天使だけ。 家族を失った孤児アンナは、ルカへ願う。 「私まで、いなくなったみたいになるのは嫌」 描いてはいけない少女。 残してはいけない名前。 ルカは、消えた人々の名を金箔の下へ刻み始める。 黄金の光は、悲しみを隠すためのものなのか。

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絵の中の旅人 Vol.4|青い陶器と朝の光の表紙

VOL.4

絵の中の旅人 Vol.4|青い陶器と朝の光

山根ゆずき

一枚の絵には、描かれた人がいる。描いた人がいる。そして、描かれなかった物語がある。美術館で働く新人学芸員・白瀬まひろが出会ったのは、青い陶器と朝の光を描いた一枚の室内画。窓辺のテーブルには、二つのカップ。しおれた白い花。開かれた羅針盤。そして、誰も座っていない椅子。 絵に呼ばれたまひろが迷い込んだ先は、十八世紀の港町だった。 その家では、マルタという女性が、海へ出たまま帰らない夫・ヨハンを待ち続けていた。 毎朝窓を開け、二人分の朝食を用意し、港の鐘が鳴るたびに船を確かめる日々。 けれど、待つ時間は少しずつ、マルタと娘リナの暮らしを止めていく。

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絵の中の旅人 Vol.3|雪の橋を渡る人の表紙

VOL.3

絵の中の旅人 Vol.3|雪の橋を渡る人

山根ゆずき

400〜800字版一枚の絵には、描かれた人がいる。描いた人がいる。そして、描かれなかった物語がある。美術館で働く新人学芸員・白瀬まひろは、次の企画展示の準備中、一枚の静かな雪景色と出会う。題名は《雪の橋を渡る人》。白く降りしきる雪の中、橋を渡る旅人と、橋のたもとで見送る女性が描かれた一枚だった。 絵に呼ばれるように迷い込んだ先は、江戸の雪の日。旅人の名は平吾。絵師になる夢を抱き、江戸へ向かおうとしていた。 橋のたもとで彼を見送る女性、お絹は、本当は「行ってほしくない」と思いながら、その言葉を飲み込んでいた。言えば、彼の足を止めてしまう。

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絵の中の旅人 Vol.2|赤いヴェールの花嫁の表紙

VOL.2

絵の中の旅人 Vol.2|赤いヴェールの花嫁

山根ゆずき

400〜800字版一枚の絵には、描かれた人がいる。描いた人がいる。そして、描かれなかった物語がある。美術館で働く新人学芸員・白瀬まひろは、企画展の準備中、一枚の華やかな婚礼画と出会う。題名は《赤いヴェールの花嫁》。赤いヴェールをまとった若い花嫁が描かれた、異国の宮廷画。祝福の赤、金の装飾、香炉の煙、楽器を持つ女たち。一見、美しい婚礼の記録に見えるその絵に、まひろは言いようのない息苦しさを覚える。 絵に呼ばれるように迷い込んだ先は、婚礼前夜の宮廷。そこにいたのは、国のために隣国へ嫁ぐ王女サーラだった。 赤は祝福の色。けれど、サーラは赤だけではなかった。

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絵の中の旅人 Vol.1|雨のアトリエの表紙

VOL.1

絵の中の旅人 Vol.1|雨のアトリエ

山根ゆずき

400〜800字版一枚の絵には、描かれた人がいる。描いた人がいる。そして、描かれなかった物語がある。新人学芸員の白瀬まひろは、企画展の準備中、収蔵庫の奥で一枚の古い絵と出会う。題名は《雨のアトリエ》。十九世紀フランスで描かれたと推定されるその絵には、雨の窓辺に座るひとりの女性が描かれていた。作者は不詳。モデルの名前も、来歴もわからない。けれど、まひろが額縁に触れた瞬間、絵の中の雨が動き出す。 目を覚ました先は、雨の降るパリのアトリエ。そこには、貧しい若き画家エティエンヌと、明日の朝には町を去る女性クララがいた。

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