BOOK · VOL.10
草津
たびとぬくもりのものがたりを見る群馬県・草津。白い湯けむりが立ちのぼる湯畑と、急な坂道の続く温泉街。強い湯の町で出会ったのは、「急がなくていい」と静かに教えてくれる人たちでした。熱い湯の温度、まんじゅうの甘さ、坂道で交わした何気ないひと言。 草津は、強さの中にあるやさしさを、そっと思い出させてくれる町です。 湯気の向こうで整っていく心。旅の終わりに、あなたもきっと小さくつぶやくでしょう。 ――ありがとう、草津。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.10
- テーマ
- 旅の気分を味わう物語
- ASIN
- B0GWVDSNPB
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『草津』より
草津温泉バスターミナルに降り立った瞬間、 ふわりと白い湯けむりが風に乗って頬をかすめた。 空気がほんのり硫黄の匂いを含んでいる。 けれど強すぎず、どこか丸い。
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