BOOK · VOL.15
佐渡
たびとぬくもりのものがたりを見る佐渡の海は、朝と夕でまったく違う顔を見せる。静かな漁港、風に揺れる網の影、潮の甘い香り。旅人の足をそっと受け止めてくれるような、やわらかな風が吹いている。本巻では、島の人々との出会いを通して、「言葉にしなくても伝わるあたたかさ」を静かに描く。港の湯気、海風のぬくもり、朝の光に漂う気配――旅の記憶は、景色ではなく“心に残る温度”でできている。 読むと、きっとどこかへ行きたくなる。そんな小さな旅のものがたり。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.15
- テーマ
- 旅の気分を味わう物語
- ASIN
- B0GXGM6X3F
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READ A LITTLE
物語の冒頭を、少しだけ。
『佐渡』より
佐渡汽船のデッキに立つと、潮風が頬をなでていった。 本土の港を離れてまだ十分ほどしか経っていないのに、空気は少しだけやわらかくなっている気がした。 朝の光が海に散り、ひとすじずつ金色の道のように伸びている。 「もうすぐ佐渡だよ」
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