5分探偵 Vol.5|喫茶店の砂糖壺にだけ入る紙切れの表紙

BOOK · VOL.5

5分探偵 Vol.5|喫茶店の砂糖壺にだけ入る紙切れ

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商店街の喫茶店で、砂糖壺の中にだけ小さな紙切れが入っている。ミルク入れでも、塩の瓶でもなく、なぜか砂糖壺だけ。しかもそこに書かれているのは、“窓ぎわ”“いつもの席”“今日は雨”――短い言葉ばかりだった。 相談を受けたのは、古い雑居ビルの二階にある5分探偵事務所。少し天然でつかみどころのない探偵・五十嵐いつきと、しっかり者の助手・真壁すみれが、喫茶店の午後に残された小さな違和感を追いかける。 誰かへの伝言なのか。いたずらなのか。それとも、もう会えないと思っている相手に向けた、静かな合図なのか。

出版社
灯雨文庫
形式
Kindle版
巻数
Vol.5
ASIN
B0GYKTYWS4
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READ A LITTLE

物語の冒頭を、少しだけ。

『5分探偵 Vol.5|喫茶店の砂糖壺にだけ入る紙切れ』より

駅前つばき商店街の真ん中あたりに、喫茶店「木かげ」はある。 古い木枠の扉に、丸い曇りガラス。店先には季節の鉢植えが並び、朝には店主が打ち水をしている。新しい店ではないが、通りかかるとつい中をのぞきたくなるような落ち着きがあった。コーヒーの香りが外まで漏れてくるせいかもしれないし、窓際に座る常連たちの静かな空気のせいかもしれない。 その「木かげ」の店主、片瀬真由が五分探偵事務所を訪ねてきたのは、午後の少し眠くなる時間だった。

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