BOOK · VOL.4
旅する鑑定士の事件帖 Vol.4|海鳴りの羅針盤
旅する鑑定士の事件帖を見る北を指さない羅針盤が、忘れられた海の約束を指し続けていた。古道具鑑定士・草壁悠介のもとに届いた依頼は、古い港町の廃業した船宿から見つかった羅針盤を調べること。亡き父が「絶対に捨てるな」と言い残したその羅針盤は、壊れているように見えた。どこに置いても、針は北を指さない。ただ、海のある方角だけを指し続けている。 手がかりは、昭和三十七年の海難事故。消えた漁船・凪丸。行方不明になった兄。密航の噂。そして、帰る場所を失った一人の男。 悠介は、古い船宿、港町の資料館、羅針盤の中に隠された紙片をたどりながら、父が一生語らなかった夜の真相へ近づいていく。
- 出版社
- 灯雨文庫
- 形式
- Kindle版
- 巻数
- Vol.4
- ASIN
- B0H3D4YK42
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物語の冒頭を、少しだけ。
『旅する鑑定士の事件帖 Vol.4|海鳴りの羅針盤』より
港町には、風の匂いがあった。 潮の匂い。 古い網の匂い。 雨に濡れた木材の匂い。
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